Honey dip ocho

すべて闇に覆われ影が支配していた世界を、やがて、お日さまが光と影の
せめぎあう世界を照らしはじめました。
 
〜♪〜♪〜♪〜
 やっとるか〜?
 やっとるか〜?
 サボらず怠けずやっとるか〜?
 13日目ぶりだぜぇ〜♪
 やっとるか〜?
 〜♪〜♪〜♪〜
 
13の扉の左から四つ目のカガミウタが歌ってます。
夜明け前に カミル を扉に案内した シテロ は安心したのか、カガミウタの歌には
まったく気づかずにうたた寝をしています。
やがて、おおきなくろい影 のようなものが13の扉に近づいてきました。
 
「シテロ ちゃんとやっとるんか?」
 シテロは慄き目覚め、
「はいっ!!滞りなく案内させていただいておりますっ!!ソンブラさまっ!!
ケサランパサランっ!!」
「なにやら気のせいか、この辺りの時間の流れが少し狂っとるような気がするが、、、??
 まぁ、、ええ、、何かあったら シテロ お前の戒めの呪文唱え、が ケサランパサラン
 に加え、もうひとつ加わるだけやからな。」
 冷や汗で震えるシテロ
「はいっ!決してそのような事はございませんっ!ケサランパサランっ!」
「ほんまか?正直に言わんと、今ばれてのうても、後でばれるとえらい事になるで?」
「大ジィうぶでござマすっ!今朝らんパサ乱っ!」
 焦りまくって言葉使いがメチャクチャになるシテロ
「なんや怪しいなぁ??まぁ、ええわ、この13日間に扉入ったんは何人や?」
「二人でございますっ!ケサランパサランっ!」
「ほんなら ふたつ やな、貰おていくでぇ、はよ、出してや。」
 シテロ は大急ぎで風呂敷包みのようなモノから ふたつ のキラキラと何色にも
まばゆいばかりに光る宝石のような物を、ソンブラ に渡しました。

「これやコレ♪輝きがまぶしいほど高うに取引できるからなぁ♪ふたつとも
結構ええ輝きしとるやないか♪ ん、、、?待ってや、、?なんかこのふたつ、
えらい共鳴しとらへんか?なぁシテロ?」
「あれれ?本当ですね!近づけると輝きが倍増しますね、、ケサランパサラン」
「これ置いていった二人は、どの扉に入っていったんや?」
「一人は少女で、はちみつ扉へ、もうひとりは少年で、キャラメル扉 でございます。
 ケサランパサラン」
「ほんまか、、まぁ現在めぐり逢わんでも、この先もしどっかでこの二人が逢うたら、
 ごっつう相性がええか、ごっつう相性悪いかどっちかやな。」
「そうですね♪此処のような扉の間、は数え切れない程あって、何処かで偶然出逢う
 とゆう事はめったにありませんが、まったく無いとは言い切れませんですしね。
 ケサランパサラン」
「そん時に、置いてゆきよる コレ は大層なもんやろなぁ。そんな事があったら、
是非ワシん所であって欲しいなぁ。」
「その時は、この風呂敷包みでは保管しておくのは無理ですね、大きなしっかりした
金庫とかでないと、、ケサランパサラン」
「そおやなぁ、、けど、うちも資金難やからなぁ、、もうちょっと風呂敷で我慢したってや
 金庫の件は追々かんがえとくわ。」
「そういえば、先日、派手なお化粧したキレイなお姉さんが、ソンブラさまを訪ねて参りましたよ。なにやら ドウハンシュッキンの約束 とか言ってましたけど、、、
 ケサランパサラン」
「そ、それは、仕事の付き合いや、、色々とこの業界も付き合いが大変なんや(汗)」
「色々と大変なのですね、、(疑)まぁ、金庫 もそうですが、以前言っていた休憩所の件も
 よろしくお願い致します。ケサランパサラン」
「お、おう、、ちゃんと考えとくわ、まぁ後はヨロシク!また13日後に来るさかいに、、」

バシッ!!

nueve

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