Honey dip  doce

 

「今日はめずらしい、そしてとても美味しいはちみつ酒があるのよ♪」

マダムが満面の笑みで微笑んだ。どうやら愛しの紳士さまの国のお酒らしい。

連絡が取れたのか何なのか判らないが、とにかく上機嫌で薦めてくる。

どうやら、喜びを分かち合いたいらしい。

僕はふと周りを見渡した。例の彼女が気になるのだ。しかし今日はまだ開店してから

あまり時間が経ってないせいか、店内にはマダムと僕だけだ。

窓の外は木枯らしが震えるように舞っている。

「今日は風があるわね、、女給さんもお休みが欲しいって言ってきたし、

このままお客さんが来ないと、あんたと私だけだわね、、せっかくのお酒があるのに

なんだか寂しいわね、、」

その時

 

カラン♪

 

扉が開いた。例の彼女だ。

 

鼓動が速くなる


trece

Honey dip top